ハピゴト ~あなたのお仕事に、もっとときめきを~

スペシャルインタビュー 大平雅美さん どんな経験も自分の栄養に 無駄なことは何一つない 【後編】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

一般企業に就職したものの、「アナウンサーになりたい」という夢を捨てきれず、NHK高松放送局を経て、テレビ東京のアナウンサーに転身。異例のステップアップを成し遂げたフリーアナウンサー、大平雅美さん。テレビ東京の長寿番組L4YOU!(レディス4)のレギュラー出演に加え、色彩コンサルタントや大学客員准教授としても活躍する彼女の生き方に迫ります。前編はこちらから

大学での講義、男女共同参画事業で女子学生を応援

アナウンサーとして活動するかたわら、大正大学で講義も行っています。テレビ東京を退職してフリーとなり、所属した事務所の社長のご縁で、大学側から「自己表現できる学生が少ないから、プレゼンテーションと自己表現を課外授業として教えてほしい」と打診されました。授業を受けた後、今まで人前でしゃべるのが嫌だった学生が、どんどん前に出て行くようになった。そのような学生の変化を見ていた大学から、正規の科目としてオファーをいただきました。何年か教壇に立つ中で、自分の知識や専門性を補うために大学院進学を決意。教えられる科目も少しずつ増え、今に至ります。

私自身、働く中で「社会は男性優位だな」と感じる場面が多々あります。文部科学省が行った男女共同参画事業では 、理系の女性を支援する事業に日本大学のコーディネーターとして協力しました。主に次世代女性研究者の継続的育成が目的で、女性のキャリアをホップ・ステップ・ジャンプと上がっていく「キャリアウェイ」という考え方を浸透させる事業だったんです。理系の先生は研究結果で評価されますが、女性教員は「私たちもこんなに一生懸命研究し成果も出しているのに、同じ時期に入った男性教員と給与も役職も差がつく」という声は多いのです。しかし、 3年という限られた任期では壁は高く、当初は担当の男性職員に話を聞いてもらうだけでも抵抗が大きく大変でした。しかしながら、新規採用女性教員比率が上がったり、学内の女性教員比率も段階的に増加しました。また、附属の女子校の理系進学率が上がった点では大いに貢献することができたと思います。今は大正大学での講義で、その時の経験が生かされています。映像を使って分かりやすくジェンダーについて話しているのですが、男女共同参画を超えて「男女の別ではなく個人の能力を生かすのが大事。主婦でも主夫でも構わない」と学生にはレクチャーしています。

「話し方」を通じて人の役に立つ…本の出版へ

Img_6590b3

私が働く上での一番のテーマは、「どうしたら人の役に立てるか」です。2015年7月に出版した『通販番組に学ぶ話し方 人の心をつかむ1分間ルール』は、年齢や性別を問わず、「話し方」を通じて今置かれている状況よりも一段でも二段でもよくなってもらいたい、という想いで書きました。話し方を通販の4つのタイプに分類し、ビジネスに応用できるよう解説しています。
例としてラジオ通販も取り上げていますが、執筆中に大先輩の元ニッポン放送アナウンサー、高嶋秀武さんにお会いした際に本の内容についてお話したことがきっかけです。「ラジオを勉強しなさい。ラジオ通販の売り上げはすごいんだよ。僕の番組では以前1回の放送で2億円売ったこともある。商品が見えなくても人は買うんだよ」と叱咤激励されました。これも一つの良いご縁だったかなと思います。テレビでは「続いて映像をご覧下さい」と言うと簡単ですが、ラジオでは全部言葉で説明しないと分かりませんね。そういう意味でも、私はラジオのパーソナリティやスポーツ実況アナウンサーを尊敬しています。

現在はテレビ東京の「L4YOU!」生放送の仕事と、大学での講義の両方があるので、体調管理には気を付けています。日常的に声を使う仕事なので、一番大事にしているのは喉。加湿器で部屋の湿度を常に良い状態に保つことと、話す前に水を飲むこと、のど飴は欠かせないですね。そして1年中ストールなど首に巻くものを携帯し、ストレスをためない、睡眠をちゃんと取ることを心がけています。
アロマも活用していますよ。本番前に「今日はちょっと調子が悪いかも」というときは、ハンカチにオレンジの香りをしみ込ませて、深呼吸してリラックスしています。

今に集中して、目の前の人を笑顔に

大平雅美さん差し替え2

忙しい毎日ですが、周りの人が笑っていることが私にとっての幸せです。笑顔はミラー効果。自分が楽しくないと周りもきっと楽しくない。お互いに笑うことが幸せだと思います。
思い通りにいっている人も、そうではない人も、今この時巡り合っていることに無駄なことは一つもありません。自分のことだけではなく、周りの人のために何ができるか、さらに目の前にいる人を笑顔にしようと行動していると、キャリアは後からついてくる。だから、何でも腐らないで続けてほしい。子育てをしていると自分の時間もままならないですが、細々とでも仕事を続けていると、状況は変わってきます。それから大変なときは、声を出せば助けてくれる人がきっといます。でもSOSを発しないと気づいてもらえませんよ。「私は困っている」という勇気も必要です。
そして、子育てや生き方に迷ったり困っている人を見かけたら、今度は助ける側に回る。目の前の人や出来事を一つひとつ大切にすることで、未来につながっていくと思います。私は40歳代で「キャリアウェイ」という言葉に出会いました。少しずつ歩いて行っても、自分の道が後ろに出来ています。これからは女性がもっと生きやすい社会になるように学生や子育て世代へのキャリア支援を行い、今度は私がロールモデルになれるように努力し発信していこうと思います。

大平雅美さんの近況・今後のスケジュール

2016年1月29日(金) ~美人になる!3ステップ~(東京・池袋)

大平さんと素敵な女性達によるセミナーです。詳細・お申し込みはこちらから

公式サイト 大平雅美colors&voice

大平さん本画像

近著 『通販番組に学ぶ「話し方」人の心をつかむ1分間ルール』(大平雅美著)実業之日本社

関連記事