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日本の食を海外に伝えたい 畠田那穂さん

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フードビジネスの世界で、会社員、講師、そして非営利活動に携わる畠田那穂さん。食へ熱いの思いと、アフリカの孤島マダガスカルへ日本の食を伝えるプロジェクトについてうかがいました。

「美味しい笑顔が、世界を好きになる直行便」
各地の異国レストランや大使館を巡り、その国の出身者、旅行者のガイドで特定の国を案内するLunch Trip (Facebook)というイベントを主催しています。2008年に女性3人で始めた活動は、各国の大使館、商社の社会貢献部と共同イベントを行うまでになりました。
Lunch Tripではランチの約2時間半を飛行機内に見立て、スタッフをクルー、参加者をパッセンジャー、特定の国の案内をする方をガイドと呼びます。食と旅を通して、知らなかった世界を楽しく学び、自分のこととして考える体験を提供するのが私たちのミッションです。これまで80便以上の運行、50の国や地域を取り上げ、現在東京、大阪、福岡、静岡で開催しています。

日本の食を海外に伝えたい
食が好きで、小さいころからよく食べるほうでした。高校三年生のときにイギリスに留学を経験し、大学では旅行サークルでカンボジアやベトナム、イスラエルなどを訪れて様々な国の食文化に触れました。
社会人になって食・旅好きの仲間とLunch Tripを始め、食に対する意識はさらに高まりました。もともとはシステムエンジニアだったのですが、20代後半で食関連の会社に転職を果たしました。Lunch Tripの活動と休日の仕事ではじめは大変でしたが、慣れると楽しいものです。

現在は大学のフードビジネスゼミで非常勤講師として大学生に食の魅力を伝える傍ら、体験ギフトの「ソウ・エクスペリエンス」に勤めています。パラグライダー、華道、茶道など幅広いジャンルの体験を提供して、食以外の仕事にも関わっています。
新たな体験を形にすることは楽しいし、食とコラボレーションを考えることも楽しい。仕事とプライベートの境目が少なく、体は疲れるけれど精神的には疲れません。

アフリカの孤島マダガスカルで食を通じて日本の魅力を伝える

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農業用水の影響で根腐れを起こしているバオバブの並木。

 

シルバーウィークにアフリカの孤島マダガスカルで、日本食を通して日本の魅力を紹介する、Lunch Trip日本便を行います。このプロジェクトをきっかけに日本食をマダガスカルの人たちに食べてもらい、日本の人たちにマダガスカルの魅力を知ってもらいます。マダガスカルでは政情の悪化に伴い、日本食レストランが休業しています。また、日本からの旅費が高く、リタイアされた方に人気がありますが、若い世代の訪問は少ないのが現状です。マダガスカルに日本を知りたい人がいる、日本の若い世代にもマダガスカルを知ってもらいたい、という理由でこの国を選びました。

READYFOR?へはこちらから

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マダガスカル大使館にて

 

2012年にマダガスカル大使館で大使館便を開催したことが、今回の訪問の大きなきっかけでした。感動するほどいい人達ばかりで。しかも日本と同じ米の文化で、米の消費量が日本の2倍以上あります。日本からは遠いイメージがありますが、バンコクからは直行便があります。

また、今回のツアーではマダガスカルの孤児院で活動するシスター牧野を訪問します。80代のシスターで、40年以上も助産師としてアンチラベの産院で活動されています。マダガスカルはアフリカでも最貧国の一つです。日本の支援団体が物資を送っても荷物が届かない、物資を受け取るときの税金が高い、受け取る場所が遠いという問題があります。そのため私たちが手渡しをしてくる意義があると考えています。

幸せだと感じる瞬間
新しい仕事が決まったときや、フードビジネスゼミで学生が茨城の那珂湊にカフェをオープンしたときに達成感を感じています。また、Lunch Tripのひとつの便が終わったときの達成感は大きいです。先日葉山町で初めて自治体に依頼されてLunch Tripを実施したとき、今まで来ていただいている客層と異なり反応が気になっていました。イベント終了後、「知っている、と思っていても知らないことがたくさんあり、興味深いのでどの国でも参加したい」といったうれしいコメントをたくさんいただき、やってよかったと思いました。

読者の方へメッセージ
新しい発見は、身近なところにあります。私はそれが食でした。人と食べながら話をすると、人との距離が縮まります。楽しく食べることで、人となりや性格がわかり、話題が広がったり新たな発見が生まれます。もともとかなり人見知りでしたが、貪欲にいろいろな世界をみて、人と出会い、いろいろな食事を食べたからこそ今があると思っています。

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