ハピゴト ~あなたのお仕事に、もっとときめきを~

三世代の女性経営 不動産事業と地元・子母口への思い 花房愛さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

女系3代が経営に携わる冨士見商事株式会社。子供の頃母と物件の見学に出かけていたものの、大学卒業後不動産会社に就職したときは事業を継ぐとは思わなかったという花房愛さん。

そんな彼女が覚悟を決めた理由は、地元、そして川崎への想いでした。

女性はまだまだ「イレギュラー」

大学卒業後、マンションディベロッパーに就職。クレーム対応や不動産仲介の営業の業務に携わる中、不動産の供給についての課題や消費者へ正確な情報が行き届かない現状を知りました。不動産についてさらに学ぶために大学院に進学し、マンションの建替えについて研究。大学院修了後は、現在の会社の業務に近い賃貸管理業の会社で働きました。その時私は26歳でしたが、同じ年に結婚が決まり、28歳で出産。

その頃から母は私に、外で学んだことを冨士見商事に活かして欲しいと望むようになりました。新しい感性を取り入れたかったのでしょう。

「地元の子母口をより良くしたい」
事業を継ぐことを決意したのは、生まれ育った川崎をより良くしたいという気持ちが強くなったからです。
川崎市は転入するより転出する子育て世帯数が上回っているのが現状です。
街は土地所有者の意思決定によって作られます。所有者が目先の利益しか考えなければ、部屋面積の狭い物件ばかりが増えてしまったり、同じような業種の施設が集まったりするのが現状。これでは、子供からお年寄りまで持続的に住みたい街にはならないですよね。川崎をずっと住み続けたい街にしたい。これまで蓄積した知識を発信し、土地活用を通じて町のために貢献したい、と思いが私にはあり、経営の基盤がある母の会社を継ぐ覚悟を決めました。

安心、快適な暮らし、そして町のため、将来のための土地活用
冨士見商事は、もともと創業者の祖父が不動産の管理・建築を主導していたのが始まり。その後母が他社での経験をもとに株式会社化しました。主な業務として、自社の賃貸物件の仲介・管理、オーナーさんの物件の管理、そし土地活用のコンサルティングを行っています。

私共が大切にしているのは、入居者の方の安心・安全・快適な暮らしです。家に帰ってトラブルもなく、何かあってもすぐに対応できる管理会社が近くにあったら安心ですよね。細かい目配り・気配りを入居者の方に提供し、良い住環境空間を提供しています。

土地活用のコンサルティングに関しては、土地所有者は一見利回りのよい建物を相続税対策のため希望されますが、賃貸物件はすでに供給過多の状態。年々空室が増え、賃料収入が想定より下がってしまいます。
土地のオーナーさんたちが、自身の相続税対策に関してだけでなく、街の将来、そこに住む人たちのことを考えるようになって頂きたいと想い、オーナーさんたちに向き合っています。街に住む人のニーズを正確に捉え、街全体をデザインしていく責任が土地所有者にはあります。

また、知人から頼まれた際には、賃貸・売買に問わず物件の紹介や案内を行っています。実際に消費者の声を聞き、色々なエリアの物件を見ることを大切にしています。とにかく不動産が好きなんです。

川崎市と神奈川県それぞれの住宅政策審議会で委員を務めさせて頂いています。
山積する住宅問題を改善していくためには、行政へ直接働きかけていく必要があると感じたからです。
まだまだ若輩ではありますが、今まで培ってきた知識や現状を自治体に届け、政策に反映していく一歩を踏み出すことが出来ていることは、大変光栄なことです。

ストレスフリー、そして外の世界とつながる幸せ

娘には、自分が頑張っている姿を見せることで、自分で生きていく力を持った子に育ってほしいと願っています。まだ3歳で自己主張が強く、困り果ててしまう時ももちろんあります。普段なかなか一緒にいられない分、子供と接するときは、笑顔でいることを心掛けています。

プライベートでは、一緒にいて息抜きができる友人を大切にしています。
ありのままで笑顔でいられる瞬間が幸せ、ストレスが一気に解消されます。
また、ボランティア活動も自分の大切な居場所です。
ボランティアは、衆議院議員の先生の地元事務所で、大学院1年目から携わっています。
自身が大学時代、行政学のゼミに所属していたため、以前から政治の世界に関心はありましたが、夏休みの期間にちょうど選挙があったのをきっかけにお手伝いをさせていただくことに。
人前に立つ先生を間近で拝見し、勉強になっています。政治家は信念を持たなければできない仕事。自分の信念をぶれずに持つことで社会を良くすることは自分自身にも通じ、刺激になっていいます。

日々忙しく動きまわっていますが、充実しています。
女性は欲張りですが、それでいいのではないでしょうか。

私が起業したのではありませんが、いずれ自分自身でより町に根付いた不動産会社にしたいと思います。「土地活用なら冨士見商事の花房さんに聞くといい」「先を見通した町にとって良い提案をしてもらえる」と言われる会社にしたい。

読者の皆さんも日々悩み、葛藤しながら笑顔で社会のために頑張っていると思います。ぜひ外に目を向けてみてください。自分が輝いていれば周りの人たちもきっと幸せになるのではないでしょうか。

関連記事