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オーガニックの真価を学び、公平な絆へつなぐ レムケなつこさんインタビュー

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「人、動物、植物全ての命を幸せにするというシステム、それがオーガニック」と語るのは、ドイツ在住のレムケなつこさん。ドイツでの大学院時代は、オーガニックのベビーフードを研究開発。途上国支援の活動から続く海外生活で見つけたオーガニックの真価とは?

オーガニックセミナーを開くまで

 

青年海外協力隊として南米ボリビアで途上国支援をしていたとき、誰かの苦しみの下に生産される食物について、深く考えさせられました。健康に生きる、オーガニックには健康の理念というものがあります。人や動物が健康でいるためには、植物が健康でなければ成り立たない。土や水、自然環境全体が健康である、という考え方がそこにあります。

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南米ボリビアの子供達

 

単に消費者だけを見ていても、それはオーガニックではない。生産者も幸せ、そこに関わってくる植物も動物も幸せ、工場で働く人も幸せ、そして販売する人も幸せ。何一つよどみない幸せの流れを作るのが、オーガニックなのです。

 

「そのために私ができることは何だろう?」と考えたとき、セミナーを思いつきました。すでに起業している、これから始めようとしている、それらの人が源流からオーガニックのことを理解してほしい思い、オンラインセミナーを開いています。2018年にはドイツでオーガニックツアーを開催する予定です。

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慶應義塾大学経済学部農業政策論に登壇

「家出」も考えた…子育てから得た自信

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ドイツ大学院時代の研究風景

 

大学院卒業後にドイツ人の夫と結婚し、子供が生まれてから、「母業ってものすごい偉業だ」と気づかされました。

夫と一緒にいるため、遠く離れたインターン先で頂いた就職はあきらめざるをえず、また高齢出産でもあり、本当にしんどかった。

また、はじめての子育ては想像を絶するもので、ある日夫に何も言わず家出をしたこともあります。それでも、子育てができた自分に自信が持てたのです。自分の息子だけじゃなくて、もっと社会に役に立つ何かができるんじゃないか、と。

 

過去に「途上国支援やオーガニックは、世界には必要とされてないのでは?」と思った時期がありました。そうではなく、この世界は本当に様々なのだ、と心から思えたのが、子どもを持ってから。自分の子どもを通して、他の子どもたちのことを見られるようになり、今までよりも世界が広がる感じがします。

 

「あなたがいてくれたから頑張れたよ」「小さな夢を少しずつ、あなたのおかげで叶えてきたよ、ありがとう」って言える母であろうと決めて、私は起業しています。もし起業しようとしているお母さんは、もやもやした気持ちになったら、同じように考えてみてはいかがでしょうか。

日本でのオーガニックは「ファッション感覚」

ハリウッドの女優さんが使っている、モデルがオーガニックコスメを使っている、日本ではそんなファッション感覚で捉えられがち。オーガニックのものは高いですから、それを食べていることがステータスになってますよね。決してそれが悪いとは思いませんが、もう少し詳しく知って欲しいのです。

 

日本よりも、周辺のアジア諸国のほうが、オーガニックが盛り上がっているのをご存知でしょうか。そこで、日本のオーガニック関連の仕事をしている人のために、オーガニック先進国と言われるドイツから、もっと情報を発信できるのでは、思ったのが、起業の大きなきっかけでした。

 

2013年にドイツで行われた調査(※複数回答)では、オーガニックのものを買う理由として「地域支援のため」という回答が最も多かった。その次に多かったのが、「動物愛護のため」「動物福祉のため」。日本で同じ調査を行っても、おそらく絶対に出ない答えです。オーガニックが放つメッセージが、ドイツと日本では全然違う。今はそんな状態です。

生きとし生けるもの全てを、公平な絆で結ぶ

 

コスメの商品開発が夢の1つです。途上国から調達した素材を使いたいですね。日本市場向けにはドイツの素材を入れたり、ドイツ市場向けには日本の素材を入れたり、工夫をしながら製品開発していきたいと考えています。

 

私には叶えたい未来、自分にとってのミッションがあります。それは、先進国、途上国という枠を超えて、生きとし生けるもの全てを公平な絆で結んでいくこと。

 

でも、やっぱり思いがあまりにも大きくて、押しつぶされそうになるときが何度もあります。そんなときは、ただ立ち止まって願うんです。

 

『この空を見上げて、この空ほど願おう。一輪の花ほどかなえよう』

 

私が起業を決めたときに頂いた言葉ですが、それを自分らしい言葉に置き換えました。

 

ドイツにいるので、今までお世話になった人、大事な人とは離れて暮らしています。でも、空を通して、日本の家族とつながっている、青年海外協力隊時代に会った友達が、今、途上国で頑張ってる。そう思うと、それだけでものすごいエネルギーをもらえる。前に進んでいこう、辛くなったら、空を見上げたらいい。そう思います

レムケなつこさんのブログ

こちらから

セミナーの詳細やドイツの写真など、情報満載です!

南米ボリビアでの出来事、起業のきっかけなど、レムケさんの熱い思いをさらに知りたい方はぜひ。

途上国支援からオーガニックに目覚めたわたし

(ブログ記事へのリンクが開きます)

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