ハピゴト ~あなたのお仕事に、もっとときめきを~

不利な環境でどこまで成果を出せるか 腹をくくればきっと何でもできる!(パワフルウーマンインタビュー)

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現在38歳で、大手住宅メーカーに勤務するナナミさん(仮名)。職場での理不尽な扱いに負けず、営業職で奮闘しています。男女平等が叫ばれる現代の社会において、時代錯誤かと思われるほど過酷な環境に身を置いた彼女の「怒り」と、だからこそ胸に響く同じ女性へのエールをお届けします。

33歳で希望だった総合職になるも…

私が就職したのは就職氷河期と言われた時代。最初は総合職で試験を受けましたが、「文系の女性で総合職は要らないから、事務職で受け直せ」と言われて…。中国語が活かせるならそれでもいいや、という気持ちで入社。ふたを開けてみると、女性だからという理由でこんなに差別されるのかと驚きました。建築業界なので、それはもうすごかったですよ。でも、それなりに歴史のある会社は同じようなものなんじゃないかな。私より上の世代は、もっと悔しい目に遭っていると思うし。だから私もそういうイジメに負けないように、スポーツクラブで体を動かして精神力をつけるようにしているんです。だからまぁ、保てているのかな(笑)。

33歳のとき総合職になるチャンスが来たのですが、事務職の人を総合職に昇格させる前例がなかった。それで、「総合職になるには転勤しないとダメだ」って。それで、東京に来ることになりました。

すると、仕事内容は総合職だけど、給料は事務職のままだったんです。こうすれば、総合職に変わりたい人がいなくなるだろう、という狙いです。ひどくないですか? 直属の上司がこの扱いのひどさをわかってくれて、早く普通の総合職に追いつけるように取り計らってくれたので、今は遜色ない程度のお給料をもらえるようになりましたが、そうでなければ同じ仕事をしていながら、給与水準が2割少ないままでしたからね。

とことん理不尽な扱いを受けた東京時代

私はずっと海外事業部に在籍し、33歳で上京するまではずっと中国とのビジネスに関わってきました。しかし、中国だけではなく世界に出ていかなければ、という流れで営業部が創設され、私の東京での配属となりました。それまで内勤だったのに、いきなり「外から仕事を取ってこい」「ひと月に150社の会社を回れ」と言われたんです。ただ待っていても仕事は来ないから、と。土日を除いて月20日間出社するとしても、1日に7、8社回らなくてはいけないって結構キツイ。しかも、私は転勤と同時に昇格していて、12月にはリーダー研修が3日も入っていた。上司には「今月はいいよ。来年からまたがんばろう」と言われたんですが、しんどいときにやることに意味があると思ったので、なんとか時間を見つけて152社回ったんです。普通は「頑張ったね」ということになるはずですが、命令したはずの上司はなんだか機嫌が悪くなって…。あるとき呼び出されて、「お前にできると思ってやらせてないわ」と怒鳴られました。「本当にかわいくないな。少しはできません、しんどいです、と言えよ!」って。ちょっとビックリしませんか? 私は土日も返上してやっているのに、それを楽にやっていると思っているのしら、この人は…と思って。さらに、あることないことを周囲の人たちが上司に吹き込み始めて、私はもっと叩かれるようになりました。

しまいに本社の人たちが出張で私のところにやってきて、「人に対するものの言い方を気をつけなさい」とか「腹が立っても言葉にするのは6割くらいにとどめなさい」とか、いろいろ言われましたね。

不利な状況でやりきってこそ将来の糧になる

今は、どれだけ大きな案件を持ってきても、全部踏み潰されてしまう状況です。スパイみたいな人ももいますしね。でも、こうしていると全部悪いことばかりに見えるけど、助けてくださる方ももちろんいらして、自分だけで頑張ったとはとても言えない。みんなから嫌がらせを受けているのに、かばってくださった中国のビジネスパートナーがいたこともありました。そういった方たちがいなければ乗り切れていなかったと思います。

ある役員の人がわざわざ私を呼び出して、「絶対君にはいい人生が待っているから、そのままでいてくれ」と言ってくださったこともありました。その方も以前、会社に目をつけられて大変な時期があったらしく、嫌な想いも相当されたようです。自分と似ているから放っておけない、と。ありがたいことですよね。

周りの女性からは「今すぐ辞めた方がいい」と言われますよ(笑)。話を聞いたり、いろいろされていることを見たら涙が出てくるって。一方で、「あなたは私たちの希望だから、こんなことで負けてほしくない」と言う女性社員もいる。だから心は揺れます。

外資系企業に転職するということも、考えたりすることもありますが、本当にそれで良いのかどうか、まだ迷う気持ちもあります。

いろいろ辛い想いをしても、今日より明日、明日より明後日、いかに前に進めるかだと思います。不利な中でいかに成果を出していくか、に価値がある。たとえ経験が乏しくても、腹を決めてやればきっとできるから、諦めないでほしい。その中で自分が本当にやり遂げることができれば、将来の素晴らしい財産になります。

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