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Global Summit of Women参加レポート(2) 「多数の力:女性間のコラボレーションを創造する」

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今回は6月10日にポーランド・ワルシャワで開催されたGlobal Summit of Women 分科会のレポートです。

フィリピン初の女性外務大臣、ポーランド最大の市民運動の旗手、ナイジェリアの女性活動家、企業のダイバーシティーリーダーなど、世界各地から魅力的な女性達が集まり、垣根を超えた女性のコラボレーションの可能性について議論しました。

登壇者一覧

モデレーター:Delia Domingo-Albert, Senior Advisor, Ernst & Young Philippines; Former Secretary of Foreign Affairs (シニアアドバイザー、アーンスト・アンド・ヤング・フィリピン; フィリピン共和国元外務大臣)

スピーカー:Dorota Warakomska, President, Congress of Women(プレジデント、女性議会、ポーランド)

Iwona Georgijew, Partner & Diversity Leader, Deloitte Central Europe(パートナー、ダイバーシティーリーダー、デロイト中央ヨーロッパ、ポーランド)

Bunmi Oke, Executive Council Member, WIMBIZ and COO, 141Worldwide(WIMBIZエグゼクティブカウンシルメンバー、141ワールドワイドCOO、ナイジェリア)

テーマと主なメッセージ

このセッションのテーマは、「政治的イデオロギーや国境、産業の垣根を超えた女性たちのコラボレーション」。全く異なる女性同士の協同により、ビジネス間、多国間のパートナーシップを促し、限られた資源から拡大、成功した事例が紹介された。セッションとQ&Aでは、不可能と思われていたコラボレーションが実現した理由、得られた教訓などについて活発に議論が交わされた。

各スピーカーの国やセクターは異なるものの、以下のメッセージは共通している。

・女性は自分を超えた視点で考え、協同することが可能

・政治、政策の転換を促す

・女性をサポートすることは、自身の影響力を行使することにつながる

・男性社会に積極的に関わり、女性の資質について説得する

・情熱を持ってイニシアチブを発揮する

・女性が経済的な力をつける

競争(compete)から協同(collaborate)へ

冒頭でフィリピン初の女性外務大臣、Delia Domingo-Albert氏は、「compete(競争)からcollaborate(協同)への発想の転換、そしてwin-winの関係構築が女性にとっての問題解決に向けた鍵である」と、垣根を超えたコラボレーションの意義を強調した。

モデレーターのDomingo-Albert氏。外交歴40年のベテランがユーモアを交えながら会を進行した。

Albert氏

「共にあり、共に働く」連帯が重要 Congress of Women

続いて、ポーランド最大の市民運動Congress of Women(女性議会)の指導者Dorota Warakomska氏が登壇、「共にあり、共に働く」連帯(solidarity)が重要であると訴えた。20年前の活動開始当初は、男性主導の政治体制であったポーランド。困難な状況から様々なセクターの女性が力を結集し、クォータ法の制定推進、女性版「影の内閣」設立、数千人規模の大会開催やリーダーシップトレーニングなど数々の実績を上げた。男性と女性が分け隔てなく働き、男性の家庭参加を重視する女性議会は、民主化運動を経たポーランド人にとって大きな意味を持つ「連帯」をキーワードに、現在も活動を続けている。

Congress of WomenのWarakomska氏。GSWでも主催国としてのリーダーシップを発揮した。

Dorota Warakomska氏3

キッチンテーブルから生まれたコラボレーションWIMBIZ

2001年にナイジェリアで経営、ビジネス、公共サービスに従事する女性に向けたNPO「WIMBIZ」の活動家Bunmi Oke氏は、プロフェッショナル女性のネットワーキングの意義を訴える力強いスピーチを披露した。WIMBIZはナイジェリアでの女性会議や数々の支援プログラムを通じ、これまで2万5千人以上の女性たちに影響を与えている。女性のコラボレーションを推し進めるものは「ヴィジョン、情熱、コミットメント」であると強調。キッチンテーブルを囲んだ女性たちの会話から始まった活動のさらなる発展を誓った。

WIIMBIZのOke氏のパワフルなスピーチ

Bunmi Oke氏

「完璧になるまで待たない」デロイト中央ヨーロッパ・ダイバーシティーリーダーからの提言

ビジネス界からはデロイト中央ヨーロッパからIwona Georgijew氏が登壇。自身のキャリアを通じてコラボレーションの重要性、女性が男性社会に積極的に関わり、声をあげることの価値について語った。スピーチではシングルファーザーに育てられ、男性的キャリアや競争中心の道を進んでいた彼女が、次第にネットワーキングの価値や、ビジネスで女性だけでなく男性と積極的に関わる必要性を認識したエピソードを紹介。他にも、ミレニアル世代に手本を示す、女性が登用されるために「完璧になるまで待たない」、男性による女性のメンタリングが男性メンターに良い刺激を与える「リバース・メンタリング(reverse mentoring)」等の具体的なアドバイスを提供した。

デロイト中央ヨーロッパのWarakomska氏。自身のエピソードから女性へ具体的なアドバイスを示した。

Iwona Georgijew氏2

「女性が女性を助ける」という考え方を基に、さらなるコラボレーションの創造、政治や企業の意思決定への参加が望まれる。compete(競争)からcollaborate(協同)への転換は、様々な垣根を乗り越えてビジネス、政治にも影響を与え、女性リーダーたちの基本的ヴィジョンになるであろう。

(※同内容はGSW2017日本大会ウェブサイトにも掲載。著作権はGSW2017日本大会実行委員会及び竹田綾夏に帰属)

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