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ブックレビュー『幸せな選択、不幸な選択』(ポール・ドーラン著)

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幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする

不幸な選択、してませんか?

賢く合理的に幸福を作り出すには?
私たちの身近でありながら実体をつかみにくい「幸福」を扱った本です。

幸福は「快楽」と「やりがい」のバランスが取れた状態

同じ状況であっても、快楽とやりがいの感じ方には個性があります。
二つのバランスを数値化して、典型的な1日をチェックしたところ、自分の予想とは異なる結果が出ました。

快楽の度合いが少なければ増やす、最近やりがいが減っているから新しい活動を増やす、などの改善で幸福度の上昇します。

幸福に注意を向ける

より幸福を感じるには、幸福への「注意の向け方」がポイント。
しかし、隣の芝生は青く見えるのが世の常。

「以前より広い家に引っ越したけれど、さほど広く感じられない」
「銀メダリストよりも、表彰台に上がれたと喜ぶ銅メダリストの方が(短期的には)幸せ」

焦点の当て方や比較によって、幸福の感じ方は大きく影響されます。

例えば、広い家に引越しても、以前の家という比較対象がなくなると広さを感じにくくなります。

また、金メダルや優勝ではなく二位に甘んじたという事実は、少なくとも短期的には不幸という結果が。

長期的にどのような影響が出るのか、さらなる研究が待たれます。

3つのDで幸せになる

幸福度を上げる方法は、3つのD(決断、設計、実行 Deciding, Designing, Doing)
自分自身へのフィードバック、他人へのフィードバックによって、幸せを自ら製造することが可能です。

先延ばしぐせをやめる、スマートフォンなどのデバイスに注意を取られすぎない、マルチタスクをやめる、など実行可能なアイディアが紹介されています。

また、自分の幸福に注意を向けるだけでなく、他人に注意を向ける、困っている人を助ける、などの行為は幸福度の向上につながります。

不平等が少しでも平等に近づくこと、他人を思いやることは、他人の幸せだけでなく自分の幸せにつながる。先人からの教えが行動科学でより明らかになる日も近いのではないでしょうか。

おわりに

「未来の幸福を今の不幸で埋め合わせることはできない」

なりたい自分を意識し、効率よく幸せを製造することがこの本の趣旨ですが、最大のメッセージは、「本を読むだけでなく、実行すること」。
私自身、本を読むだけでなく、内容を行動に移すことでより理解が深まりました。

幸福は目に見えづらく漠然としていますが、人生の非常に重要な要素。
一つでも実行に移し、この本を読んだ方の幸福が増えることを願います。

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