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ブックレビュー『親の介護、はじまりました。』

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『親の介護、はじまりました。』

『不妊治療、やめました~ふたり暮らしを決めた日~』でインタビューをお受けいただいた堀田あきおさん、かよさんご夫妻の新刊をご紹介します。
インタビューに関する記事はこちらから

不安(親の介護)が現実になったとき、家族に何ができるのか!?

誰もが不安を抱える「親の介護」。
お母さんの脚の骨折が原因で、その「不安」が「現実」になったかよさん。
すべてお母さん任せで、非協力的な態度をとるお父さん。
そして、遠く離れて暮らす子供たち。

「リハビリ」「要介護」「ケアマネ」
これまで知らなかった言葉、病院や介護の現場の矛盾。
仕事を抱えながら必死で介護を続けるかよさんとあきおさんに、さらなる試練が…

歩けなくなったお母さんに、痴呆の症状が出始めたのです。

歩けなくても、ボケてしまっても、母は本気で生きている

退院後に本格的に実家での自宅介護を始めるも、車いすの使えない家で四苦八苦。

トシ子さん(お母さん)がどんなこともいっても もう決して否定しないように。

かよさんはそんな言葉をかけられ、よく歌を歌ってくれた元気なお母さんが老いていく姿を目の当たりにします。
そんな中で「男気」をみせるのが夫のあきおさん。
疲れているときにかよさんを実家に車で送ったり、お母さんのために電気あんかを買ってきたり。
痴呆の症状が出ても気丈にふるまうお母さんを、「本気で生きようとしている」と受け止め、夫として支えます。

介護は誰のためにあるのか

何年も介護が続くと、希望が見えなくなることもあります。
しかし、親の介護について、かよさんはこう語ります。

「親の介護って 誰のためって自分のためにしているのかもしれない。

後悔しないように 悔いなく親と別れられるように」

人生の最期に、愛する人が「生きてきてよかった」と思えるように。

「夫婦の絆」について問いかけた前作に続き、この作品では「家族の絆」「夫婦のあり方」をユーモアで向き合っています。

書いている私自身も、要介護の親がいます。
脳卒中のため、数年前ある日突然半身マヒになり、会話ができなくなりました。
介護は確かに大変です。しかし、そんな中だからこそ見える希望があるのだ、そう教えてくれた一冊です。

介護の悩みは一人ひとり違います。それでも共感できる部分、納得する部分がこの作品から見つかるのではないでしょうか。

 

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